プロフィール

栄太(えいだ)

Author:栄太(えいだ)
映画がそこそこ好き
新しい映画はあんまり見ない
好きな映画:燃えよドラゴン、Uボート、ブレードランナー
好きなジャンル:人間ドラマ系

最近の記事

カレンダー

04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ほか

■カウンタ

■FC2ブログランキング

■Amazon検索

全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

栄太(えいだ)の映画日記
以前書き溜めていた日記のうち映画に関することをweb公開。 映画の所感や、見て思いついたことなど、あなたの映画選びの参考にどうぞ。 もとが個人の日記なのでネタバレありですがご容赦あれ。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

岸辺のふたり
12/03、「岸辺のふたり」を観た。(ギンレイシネマ)

【岸辺のふたり】
上映時間: 8分
製作: 2000年 イギリス/オランダ
URL: http://www.crest-inter.co.jp/kishibe/index.html
DVD: 岸辺のふたり (Amazon.com)

川岸で自転車を走らせる父と娘の2人。
父は川岸のそばの木立で自転車を降り、娘とひとしきり別れを惜しむと、川岸につないであったボートで静かに一人で漕ぎ出していった。
そして父は帰らなかった。
しかし、娘は片時も父を忘れず、川岸に立ち寄っては父を待っていた。
娘はやがて成長し、大切な人と出会い、子供をつくり、年老いていっても父を忘れなかった。
そして...、という話。

水彩画で描いたような繊細でシンプルなタッチの画がかえって印象的。
一切無駄なところがない、というところまで削ぎ落とされたその物語は、わずかに8分。
しかし、多くの人に感動を与え、2001年のアカデミー賞短編アニメーション賞を受賞したのだという作品。

ギンレイシネマの案内にも、
『ギンレイホールがいつか皆様に観ていただきたく機会を待っていた作品です。』
と書かれ、ただならぬ作品という感じが観る前からただよう。

わずか8分はあっという間に過ぎ去る。
観終わった瞬間には、この映画の紹介は、少々誇張だったのでは?、と思ってしまった。
なんのことはない作品なのではないか、と。

しかし、そうではなかった。

この短いストーリーはどういう意味だったのだろう、と後からよく噛みしめてみると、自分の心の中に様々な思いが湧きあがってきて、思い出し泣きしてしまった。

この映画は、シンプルな画づくりなどで、具体性を極力排除することで、観る人の心の中にある思い、ある意味どんな人の中にもある普遍的な思い、というものを心の表面に湧きあがらせる。
だから、人は自分の心の底にあった思いを「思い出す」ことができて、それゆえに感極まってしまうのである。
この作品は、シンプルなストーリーでしか伝えることができないこともある、ということを教えてくれた。

人が人を想うとはどんなことだろう、と少し哲学的でロマンチックな思いにさせてくれる。
そんな映画だ。
純粋に人を想うことを迷った時、こんな映画を観てみたらいいのだろうと思う。

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

明日へのチケット
11/26、「明日へのチケット」を観た。(渋谷シネ・アミューズ)

【明日へのチケット】
上映時間: 110分
製作: 2005年 イギリス/イタリア
URL: http://www.cqn.co.jp/ticket/
DVD: (Amazon.com)

舞台は、ローマへ向かう国際列車。その列車の中では、様々な国を出身に持つ人たちが、また様々な目的を抱えて列車に乗り込んでいた。ひとつの列車に乗り合わせた人々が偶然出会うことによって起こる物語を、エルマンノ・オミノ、アッバス・キアロスタミ、ケン・ローチの3人の監督が描くオムニバス映画。

話の順は、エルマンノ・オミノ → アッバス・キアロスタミ → ケン・ローチの監督の順で進む。

最初の話は、はっきり言ってかったるい。
監督が巨匠であろうがなかろうが、退屈なものは退屈。主に、特にひねりも何もない、会話を中心として、途中で主人公の心象を表現するような回想シーンが挿入されるがテンポが悪すぎ。できの悪いフランス映画のような作りだ。
最初の25分は寝ててもいいかも。1話目は最後の5分だけでよかったんじゃないの?

と、でも1話目で飽きて帰らなくてよかった。2話目からはがぜんおもしろくなってくる。
特に性格最悪の中年おばさんが抜群にいい。青年と少女の会話だけだったら、1話目と変わらず飽きてしまったと思うが、おばさんのおかげで非常におもしろくなる。
キアロスタミもこういう話を撮れるんだな。
おばさんの存在は、話の中心として重要だが、それ以外に、出てくる女の子は2人とも、とてもかわいいのでよかった、ということを付け加えておく。

で、3話目は、これだけで1本映画を作れそうな感じで、難民問題をさりげなくテーマにしているのに、なんでかサッカーを無理矢理からめてくるあたり、ケン・ローチの面目躍如といったところ。
まるで交通事故にあったようなサッカーファン3人の、本当に普通の一般人らしさを思いっきり表現していてすばらしい。
普通の人らしく自分のことがやっぱり大事で、普通の人らしく関わりを持ってしまった人をそのまま放っておくこともできず、普通の人らしく自分でできることにはとても限りがあって結局は何もできず、普通の人らしく何もできない自分に葛藤してどうすればよいのか困ってしまう優柔不断さを見せる。
そして彼らが最後はどうなっちゃうのかな?と心配させられると、最後は、「お!」という感じの解決に至る。
本当に至極、気持ちがよい。
これはとてもよかったよ。

観はじめの方は少々後悔してたけど、最後はよかった。
ということで、最初の25分をカットしてDVDにしてほしい。以上。

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

麦の穂をゆらす風
(11/23「関連記事へのリンク」を追加)
11/19、「麦の穂をゆらす風」を観た。(渋谷シネ・アミューズ)

【麦の穂をゆらす風】
上映時間: 126分
製作: 2006年 アイルランド/イギリス/ドイツ/イタリア/スペイン
URL: http://www.muginoho.jp/
DVD: (Amazon.com)

1920年のアイルランド。そこでは、イギリスの圧政により、人々は苦しい生活を長いこと強いられていた。
そのアイルランド南部の町コークで、医師を目指すデミアンは、ロンドンの病院に勤めるために故郷を離れようとするが、駅で出会ったイギリス兵たちの横暴と、彼らに対して毅然として乗車を拒否した列車の運転手たちの態度を見て、デミアンは心を変え、祖国アイルランドの独立を目指して戦いに身を投じる。
兄テディとともに戦いを続けるデミアンたちは、様々な犠牲を払いながらもついにイギリス軍を町から追い出すことに成功するが、それはデミアンの納得のいかない条約に批准することによるものだった。
デミアンは、兄テディとはちがう立場に回ってしまう。そして...、という話。


僕たちにはあまりなじみのない、アイルランドという国。
名前はよく聞くが、どんな国でどんな人々が住んでいるのかは、その名前ほどには知られていないと思われる。
サッカーのワールドカップなどの報道では必ず、僕たちが一般に認識している『イギリス』という国ではチームが4つに分かれていて、それはイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドだ、などと言われる。
そしてやっかいなのが、北アイルランドとは別個にアイルランドという国があることだ。
このあたりで大体、「?」となってしまう。

世界地図を調べてみると、イギリスのある南北に細長い島(グレートブリテン島)の左横にある島がアイルランド島だが、この北東にへばりついたような形で存在しているのが北アイルランドで、その残りがアイルランド(共和国)だ。

なぜこんなようなことになっているのか?
その歴史をひもといていくと、この映画の背景につきあたる。

映画を観る前には多少なりとも、イギリスによるアイルランド支配の歴史は知っておいた方がよいと思う。
少なくとも、「IRA」という言葉を知らなかったり、南北のアイルランドがどのような関係にあって、なぜ分かれているのかを知らない場合には、この映画を見に行く前に、少しアイルランドの歴史について勉強しておいた方がよいかもしれない。
僕も、現代において言われていたIRAと、この映画の中での時代でのIRAが同じ組織であるかを言えるわけではないけれど、そうした点については押さえておいた方がよいだろう。
なお、現在ではIRAの武力闘争は下火になっている、と言われている。


映画では、ひとつの話の軸は、デミアンとテディ兄弟の間の葛藤という部分があるが、それに劣らず重要なのが、アイルランドの抵抗の歴史を生きた名もない人々の生き様だ。
よく、アイルランド人の気質として語られるのが、反骨、抵抗というキーワードだが、どうしてそうしたものがつちかわれてきたのかは、映画を観るだけではわからない。
やはりそういう点からしても、歴史についての簡単な知識は仕入れておいた方がよいと思う。


この映画の中では、支配と抵抗が負のスパイラルをなしているのを見て取ることができるが、簡単にはその解決策を見出すことはできない。
結局は、そうした問題をまずは認識することが解決の第一歩、というしかないのかもしれない。

[READ MORE...]

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

トンマッコルへようこそ
最近、公私とも忙しくてほぼ2週間ぶりの更新。

11/12、「トンマッコルへようこそ」を観た。(新宿シネマスクエアとうきゅう)

【トンマッコルへようこそ】
上映時間: 132分
製作: 2005年 韓国
URL: http://www.youkoso-movie.jp/
DVD: (Amazon.com)

1950年代、朝鮮戦争も末期、朝鮮半島の前線付近の山奥が舞台。
戦争を知らない人たちの住む山奥の村トンマッコルに、連合国の米兵、南の韓国兵、北の人民兵が迷い込む。
村人たちは、外の世界の出来事を知らず、笑顔で奇妙な『お客さん』たちを招き入れる。
しかし、兵隊たち同士のにらみあいの中で、手榴弾のピンが引き抜かれてしまい、村の1年分の食糧を貯めた食糧庫が吹き飛んでしまう。
しかたなく、兵隊たちは野良仕事を手伝い、食糧を貯めることに。
そんな中で、兵隊たちはいつの間にか、いがみあい憎しみあうことを忘れ、少しずつ打ち溶け合っていく。
しかし、....。 という感じの話。

戦争を知らない人たち、という存在はいかにもおとぎ話チック。
冒頭の少々生々しい戦闘の場面などからどうやってそこにつながるのか。
この映画は、リアル感とファンタジーが微妙な融合をすることでそれを無理なく観客に受け入れさせようとしている。
ファンタジー感あふれる映像表現を使うことで、この世であるような、それでもどこかにそんな場所があるような感じをうまく出している。

この映画の中で対照的なのは、いつもピリピリしている兵隊たちと、笑顔を絶やさない村人たちの表情。
村人たちの存在は非常にファンタジックで、兵隊たちは現実の側面を体現しているが、村人たちに接していくうちに、兵隊たちが笑顔を取り戻していく過程を描いている。


もっと現代を描いた映画でも「シュリ」や「JSA」のように南北の分断を嘆いた作品は多い。
「トンマッコル」はそこからさらに踏み込んで、いがみあい、憎しみあうことを忘れれば、自然とすべての人たちが融和し、笑顔で暮らせるんだ、ということを言おうとしている。

本当にそういうことが実現できればすばらしいと思う。
「現実はそんなに簡単じゃないよ」というのはもっともだけれど、そうした「夢」を心にもっているから、現実にうちひしがれずにいられる、というのもあると思う。

ファンタジーだからといって簡単に否定してほしくない。
そんな村がどこかにあると、誰もが心の奥で信じたがっているのかもしれないのだから。

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

狩人と犬、最後の旅
最近忙しくて本当に記事が書けず、久々の更新。
9/18、『狩人と犬、最後の旅』を観た。

【狩人と犬、最後の旅】
上映時間: 94分
製作: 2004年 フランス・カナダ・ドイツ・スイス・イタリア
URL: http://www.kariudo.jp/
DVD: (Amazon.com)

新宿テアトルタイムズスクエアにて『狩人と犬、最後の旅』を観た。

ロッキー山脈で現在も伝統的な罠猟を続ける最後の狩人であるノーマン・ウィンター。しかし、森林伐採などの自然破壊により年々動物は減り続け、猟を続けるのが困難になっていた。
妻のネブラスカには告げずに、猟師をやめようかと悩んでいたノーマンだったが、信頼する猟犬のナヌークを失い、猟を今年限りにしようと決めていた。
そんなところに、ナヌークの代わりに連れられてきた若いシベリアンハスキーのアパッシュ。だが、ノーマンはナヌークの代わりにはならないと言い、アパッシュを役立たずと決めつける。しかし、ノーマンの悲観的な見方を変えるある事件が起こり...、という話。

実在の狩人、ノーマン・ウィンターが彼自身として登場する、カナダの大自然と狩人と犬たちとのつながりを描いた作品。

フランス本国では「皇帝ペンギン」や「ディープブルー」などを抜き大ヒット、などと書かれているので、それらと同じようにドキュメンタリーなのか、と思いきやさにあらず。
ただし、ノンフィクションドキュメンタリーに近いフィクションドキュメンタリーと言ってよいと思う。
ノーマンは本人役として出演しているし、彼を取り巻く現実での環境を下敷きとして脚本を構成しているようだ。
確かに、丸太から家を作っていく手際のよさなどは、真似ではない本物である。

原題は“The Last Trapper”。「最後の罠師」という意味である。
ノーマンは、伝統的な猟法である、罠道と呼ばれる動物が通る道に罠を仕掛けて捕らえる罠猟師である。現代的な機械はできる限り使わないのが彼のポリシーなのだ。

映画の中で出てくる彼の言葉の中で最も印象深いのが、「猟師が少なくなったから、動物たちも減った。我々猟師は、動物を間引くことで生態系を調整しているんだ」という言葉である。

彼の生活、その言葉から、人間は自然の外に存在するものではなく、人間も自然の一部なんだ、という彼の考えが見て取れる。

エコ、ロハス、自然との共生などのキーワードを聞くにつけ、自然環境への意識は高まったとは思うが、エコ製品を買ったり、自然保護団体に寄付したり、というのは、本来自然の一部であるはずの我々としては、自己の責任を転嫁しているに過ぎない、といったら言い過ぎだろうか。
この映画に描かれる自然との関わり方だけが、自然と共に生きる唯一つの道というわけではないのも確かだろうが、本当に人間が自然と共に生きるとはどういうことなのか、ということを自分自身で考えるきっかけとして、この映画を観て考えてみてはどうだろうかと思う。

[READ MORE...]

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。