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栄太(えいだ)

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栄太(えいだ)の映画日記
以前書き溜めていた日記のうち映画に関することをweb公開。 映画の所感や、見て思いついたことなど、あなたの映画選びの参考にどうぞ。 もとが個人の日記なのでネタバレありですがご容赦あれ。
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Uボート TVシリーズ完全版 第6話
8/29、第6話を観た。やっと見終わった~。長かったぞ~。

【Uボート TVシリーズ完全版 第6話】
上映時間: 52分 (第6話、実測)
製作: 1981年 ドイツ

DasBoat Teil6

Teil 6
ヴェルナーの回想で、第1話から第6話までのあらすじが語られます。
海底280mに沈んだU96の中では、船員が懸命に修理を続けていた。
満身創痍のU96。
ヴェルナーも意を決して、修理を行っている皆のもとへ向かう。


「あの暗さなのに攻撃を受けるとは。」と艦長。
通信士官が「英国には小型の探知機があるそうです」という。

バッテリーをつなぐために針金が必要だ。
高価な魚雷はたくさんあるのに、ただ同然の針金がないときた。
どうにか針金を見つけ、また、ようやく浸水を止めたヨハン。
艦長は破顔して、よくやったという。

撃たれた操舵手は、「ママ」と泣き言いう。ひげづらなのに、中はまだ子供なのだ。

浮上するには、潜水時に貯めた空気を使うが、1回きりしか使えない。
そこで失敗したらおしまいなのだ。船体を軽くするため、浸水した水をかき出す作業を
続ける。
酸素が足りないので、手の空いたものは休ませ、酸素マスクをつけさせる。
絶望的状況の中、修理を続ける船員たち。

ヴェルナーが2度目に起きると、艦長は悲愴な表情を浮かべ、無念だ、という。
もう修理をはじめて15時間にもなる、修理は無理だろうと。
艦長はヴェルナーにすまん、という。
しかし、ヴェルナーは自分が望んだことだ、といい、これが現実だという。

すると、機関長が足をひきづりながらよたよたと現れる。
機関修理完了だと報告する。
艦長はここでやっと安堵の笑顔を浮かべ、「部下が優秀で、俺は果報者だ」と吐露する。

全員が集まり、艦長の言葉を聴く。これから浮上を試みるという。
空気が薄いのか、皆が肩で息をしている。
そしてただ一度の注気を行い、浮上を試みる。
そしてついに浮上するU96。歓喜に沸く船員達。

このシーンが、すごく好きなんだよな~。
どん底にいた、全員が、一つになって、よみがえる、という場面。
映画の画そのものは平凡なのだけど、感動がひしひしと伝わってきて、ここはUボート
でも屈指の名場面だと思う。

そしてついにラ・ロシェルに帰港することになるU96。
寄港したU96。歓迎する音楽と人びと。束の間の喜びの時間。
突如、空襲警報が鳴り響き、空襲を受ける。逃げ惑う人々。

ヨハンや船員たちが撃たれて横たわる。そして、傷ついた艦長の前でU96が沈み、
U96の命脈とともに艦長も倒れる。ヴェルナーは呆然とその場にたたずむ。
そして、最後に、クレジットが流れる。

劇場公開版(のTVで放映してたもの)は、最後にヴェルナーが「なぜなんだー!」と叫んでいた
と覚えているが、勘違いだったのだろうか。

何にしても、ラストのシーンでことさら強調されるのは、戦争の不条理さだ。
ようやくの思いで海底から生還したのに、陸に上がったとたんに、艦長以下多くの船員
たちが、簡単に命を落とす。
戦っている国がどういう状態にあろうとも、個々人は、ただ生き延びたいと願っているに
過ぎない。
そうしたものを無視して、人を戦いに駆り立てる戦争。
その不条理、非人間性を断罪することがこの映画のテーマであるとも思うが、ラストシーン
にそのテーマが凝縮されていると思う。
TVシリーズ版では、登場人物たちの人間性がより深く掘り下げられているため、
個々人の持つ人間性と、それと対立する戦争の非人間性がテーマとしてはっきりとコントラストを
なして浮かび上がってくる。

TVシリーズでは随所に「故郷では雪だろうな」とか写真をみて思い出し、登場人物たちの
個人的背景が語られたり、個人個人の人間性をかいまみせるような発言が出たりして、
なおのこと、登場人物が魅力的になっている。
だからこそ、非人間的な「戦争」というものが際立ってくるような構造となっている。

-------------

全6話を見終わった感想ですが、改めて想うこと。
この映画は「戦争映画」とくくりにされることもあるが、決して戦争映画でない。
ましてや戦争賛美などしていない。
この映画のテーマのひとつは、戦争の中で、潜水艦内という極限状態におかれた人間の葛藤
であるが、また一つのテーマは、戦争そのものと人間個人というものの葛藤、というものが
ある。

艦長自身も、潜水艦の船員を率いる戦争の遂行者としての役割と、愚かな戦争を批判する
批判者としての個人という、2面を持っている。
艦長はヒトラー崇拝者ではなく、やむをえず、祖国を守るための運命に従っているだけだ。
それは、5話で出てきた商船団の人々とは対照をなす。彼らは「ジーク、ハイル」とか言っているが、うまいものを食べながら、のうのうと暮らしている。
一方、戦争などやめたい艦長は、敬礼も返さないし、本当は死地になど向かわせたくない船員たちを率い、地獄の戦場を這い回っている。
戦争賛美者など信用できない、という監督のメッセージが伝わってくる。
当時の戦争の当事者たちも、戦争などしたくなかったのだ、ということがわかって、ほっとする。
しかし、一方で、したくなくとも、誰かがはじめてしまった戦争はいやおうなく、周りの人々を巻き込み、続いていく、という現実も描いている。
この現実は、21世紀に生きる今の私たちにとっても、同じ現実として、目の前にあり続けている。私たちはそうした不条理を問い続ける必要がある。そうでなければ、歴史は繰り返されるだろうから。
だから、そのことを声高に叫んだこの映画は、ぜひ多くの人に見ていただきたいと思う。

まー、何はともあれ、この長い映画をどうにか観終わってよかった~。
他の人には、ディレクターズカット版から見ることをおすすめするよ。TVシリーズ版は長いから、せっかくいい映画なのに、途中で見飽きていけないしね。
といっても、ディレクターズカット版でも3時間近いけど。


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