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栄太(えいだ)

Author:栄太(えいだ)
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栄太(えいだ)の映画日記
以前書き溜めていた日記のうち映画に関することをweb公開。 映画の所感や、見て思いついたことなど、あなたの映画選びの参考にどうぞ。 もとが個人の日記なのでネタバレありですがご容赦あれ。
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世界遺産「メテオラ」
最近、あんまり映画を観られないので、ブログ名も名ばかりになってきましたね...。

11/27、録画してあったTBS「世界遺産」を観た。

【TBS「世界遺産」 第521回 メテオラ】
TBS・2006年11月19日放送
メテオラ(ギリシャ)
天空の修道院メテオラ!奇岩の頂での祈り
URL: http://www.tbs.co.jp/heritage/archive/20061119/onair.html

メテオラ1

断崖絶壁と呼ぶにふさわしい岩山の上に建った修道院群。そんな印象深い光景を観ることができるメテオラ。

メテオラ2


メテオラとはギリシャ語で、「宙に浮くもの」という意味だそうな。

かつての修行僧たちは、険しい山に住み、世俗から離れることで修行をしたのだという。
昔は切り立った崖を登るには、自力でよじのぼるしかなかったそうで、ほとんどロッククライミングみたいなことをしていたのだろうか。
今ではロープウェイなどがあって登れると言うけれど、この写真みたいなのに乗るのは、どう考えてもいやだ。
メテオラ3


メテオラの修道院は、15世紀から16世紀にかけて、ギリシャ正教会の聖地として信仰を集めたという。
その当時の、フレスコ画、イコン(聖画像)、三つの十字架などが今でも残っている。
メテオラ4


なぜ山に登って修行するのだろうか? 番組の中でも言っているが、新約聖書、旧約聖書ともに、山に登って啓示を受ける、という場面は何回か出てくる。
山に登ることで、天に近づくことで、より神に近づこうとしたということだろうか。
高い山に登ってハイになることで啓示を受けたのかもしれない...。

そうでないにしろ、夕日などに映える山々はとても美しい。
そうした美しい山々の間で、世俗のことなどを忘れることができると、人間は本当の信仰というものを思い出すのかもしれないな。

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明日へのチケット
11/26、「明日へのチケット」を観た。(渋谷シネ・アミューズ)

【明日へのチケット】
上映時間: 110分
製作: 2005年 イギリス/イタリア
URL: http://www.cqn.co.jp/ticket/
DVD: (Amazon.com)

舞台は、ローマへ向かう国際列車。その列車の中では、様々な国を出身に持つ人たちが、また様々な目的を抱えて列車に乗り込んでいた。ひとつの列車に乗り合わせた人々が偶然出会うことによって起こる物語を、エルマンノ・オミノ、アッバス・キアロスタミ、ケン・ローチの3人の監督が描くオムニバス映画。

話の順は、エルマンノ・オミノ → アッバス・キアロスタミ → ケン・ローチの監督の順で進む。

最初の話は、はっきり言ってかったるい。
監督が巨匠であろうがなかろうが、退屈なものは退屈。主に、特にひねりも何もない、会話を中心として、途中で主人公の心象を表現するような回想シーンが挿入されるがテンポが悪すぎ。できの悪いフランス映画のような作りだ。
最初の25分は寝ててもいいかも。1話目は最後の5分だけでよかったんじゃないの?

と、でも1話目で飽きて帰らなくてよかった。2話目からはがぜんおもしろくなってくる。
特に性格最悪の中年おばさんが抜群にいい。青年と少女の会話だけだったら、1話目と変わらず飽きてしまったと思うが、おばさんのおかげで非常におもしろくなる。
キアロスタミもこういう話を撮れるんだな。
おばさんの存在は、話の中心として重要だが、それ以外に、出てくる女の子は2人とも、とてもかわいいのでよかった、ということを付け加えておく。

で、3話目は、これだけで1本映画を作れそうな感じで、難民問題をさりげなくテーマにしているのに、なんでかサッカーを無理矢理からめてくるあたり、ケン・ローチの面目躍如といったところ。
まるで交通事故にあったようなサッカーファン3人の、本当に普通の一般人らしさを思いっきり表現していてすばらしい。
普通の人らしく自分のことがやっぱり大事で、普通の人らしく関わりを持ってしまった人をそのまま放っておくこともできず、普通の人らしく自分でできることにはとても限りがあって結局は何もできず、普通の人らしく何もできない自分に葛藤してどうすればよいのか困ってしまう優柔不断さを見せる。
そして彼らが最後はどうなっちゃうのかな?と心配させられると、最後は、「お!」という感じの解決に至る。
本当に至極、気持ちがよい。
これはとてもよかったよ。

観はじめの方は少々後悔してたけど、最後はよかった。
ということで、最初の25分をカットしてDVDにしてほしい。以上。

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

世界・ふしぎ発見!「天空の聖地 モン・サン・ミッシェルの謎」
(11/25、画像を追加)
11/11放送のTBS「世界・ふしぎ発見!」でモン・サン・ミシェルが放送されていた。

世界・ふしぎ発見!「天空の聖地 モン・サン・ミッシェルの謎」】
TBS・2006年11月11日放送
第985回 天空の聖地 モン・サン・ミッシェルの謎
URL: http://www.tbs.co.jp/f-hakken/mystery985_1.html

この回のミステリーハンターは、浜島 直子さん。

モン・サンミッシェルは「日本人が行きたい世界遺産」というアンケートで3位に選ばれたそう。

ここはよく知られたように、海の中にある修道院。正確には、干潟の中にあって、満潮時には堤防を除いて海に囲まれた岩山に造られている。
そのため、世界遺産への登録名も「Mont-Saint-Michel and its Bay」となっていて、「モン-サン-ミッシェルとその湾」と訳されている。
(詳しくはUNESCOのホームページにある世界遺産リスト http://whc.unesco.org/pg.cfm?cid=31 および日本ユネスコ協会連盟の世界遺産リスト http://www.unesco.or.jp/contents/isan/list.html を参照のこと)


番組ではまずモン・サン・ミシェルの外と中を映し出し、次に一般観光客には開放されていない塔のてっぺん(海面から120mの高さ!)からの周囲の景色を映し出す。この時は、まだ干潟は人が歩いて渡れるほど。
モンサンミシェル1

そして、満潮時に空からの景色を見て、海に浮いた状態のモン・サン・ミシェルの姿を映す。
モンサンミシェル1


さて、第1問目の問題は、建物を軽量化するために船造りの技術を生かして木材を使っているが、それは建物のどの部分か、という問題。
①天井、②柱、③床
(解答が見たい方は、Read More以降の「番組中の問題の解答」へ)

モン・サンミッシェルはミカエルの山という意味。
さて、この島はもとはケルト人の聖地でモン・トンブ(死者の島)という名前だったというが、なぜそこがキリスト教の聖地になったのか。
モンサンミシェル1

1300年前、モン・トンブの近くの町アブランシュに住んでいたオベール司教の夢に大天使ミカエルが出てきてモン・トンブに聖堂を建てるように告げた。
アブランシュにはオベール司教の頭蓋骨が保管されているといい、そこに穴が開いている。ミカエルは、オベール司教に奇跡を分からせるために指で頭に穴を空けたという。
そして奇跡を信じたオベール司教は、708年、そこに小さな礼拝堂を建てた。
中世にかけて、モン・サン・ミシェルは増改築が繰り返されて、13世紀に増築されたゴシック様式の建物は、「ラ・メルヴェイユ(驚異)」と呼ばれた。

フランスの王位継承にイギリスが干渉する百年戦争(1337~1453年)が発生し、その間、モン・サン・ミシェルは要塞として改造され、30年にも渡る攻撃を跳ね除け、どうにかイギリス軍を撃退する。
同じ時期に、やはりミカエルのお告げを聞いたジャンヌ・ダルクが現れ、フランス北部を占拠していたイギリス軍を撃退していく。番組ではジャンヌ・ダルクが受け入れられた背景には、モン・サン・ミシェルの存在があったといい、モン・サン・ミシェルの中にもあるジャンヌ・ダルクの彫像も紹介される。


そして時代は下り、1789年フランス革命が発生すると、モン・サン・ミシェルは政治犯を収容する牢獄に改造された。

さて、第2問目の問題は、以下。
モン・サン・ミシェルには、木でできた数メートルの大きな車輪があり、牢獄として使われた時代、それは囚人の労働に使われていたという。それは何に使われていたか。
モンサンミシェル1


19世紀後半にやっと中世を再評価する風潮が現れ、文学者がモン・サン・ミシェルを賞賛する文章を書き、ビクトル・ユゴーは「モン・サン・ミシェルはエジプトにおけるピラミッドのようなものだ」と言ったという。
そして牢獄として使うことは廃止され、観光に使われるようになっていった。
海上の堤防が作られたのも、この時期だという。
そして、観光客が押し寄せるにしたがって、ホテルやレストランが開店し、名物料理も誕生したという。
番組で紹介されていたのは、名物料理のオムレツ。
モンサンミシェル1


しかし、最近では、観光化が進むとともに、湾内の土砂が堆積し、湾の水深が70cmも浅くなっているという。
そのため、そのまま放っておけば、潮の満ち引きはなくなり、海の中の修道院でなく、牧草地の中の修道院になってしまうという。
その原因は、観光のために作られた堤防のためだった。
モンサンミシェル1

そこで、フランス政府は、堤防の代わりとなる橋を作り、堤防を撤去するのだという。現在この工事が進められているという。

さて、第3問目の問題は、以下。
近年、フランスでは日本でも馴染み深い海産物の養殖が始まり人気を呼んでいるという。それはもともとフランスにはなかったため、日本語のまま呼ばれているという。それは何か、という問題。

あー、やっぱり、モン・サン・ミシェルはいいねー。
ぜひとも行ってみたいです。


[READ MORE...]
ステルス
11/23、WOWOWで録画しておいた「ステルス」を観た。

【ステルス】
上映時間: 120分
製作: 2005年 アメリカ
URL: http://www.sonypictures.jp/movies/stealth/site/
DVD: ステルス デラックス・コレクターズ・エディション (Amazon.com)

近未来、アメリカ海軍の対テロプロジェクトチームの精鋭パイロットとして選ばれたベン、カーラ、へんりーの3人。彼らは最新鋭のステルス戦闘機“タロン”に乗り最終試験を終え、実戦配備のため空母へと配属される。
そこに、チーム第4のメンバーが現れる。そのメンバーとは、人工知能を搭載した無人ステルス戦闘機“E.D.I.”(エディ)だった。
エディを加えたチームは、ミャンマーの首都ラングーンでの最初のミッションに向かう。エディの助言もあり、首尾よく任務を終えたチームは空母に帰還するが、この時にエディが落雷を受け、よからぬ影響を被ってしまう。
その後、タイでの休暇をはさみ、タジキスタンで核弾頭を破壊する任務を受ける。
しかし、現場に向かったところ、弾頭を破壊した場合、付近住民への放射性物質の影響があることが判明し、ベンは任務を中止しようとする。
ところが、エディはベンの命令を聞かず、単独で任務を実行しようとし、勝手な行動をはじめる、というストーリー。


この映画は、映像部分とストーリー部分は、全く完全に分けて評価した方がよさそう。


まず映像部分だけど、結構すごい。

主人公機のタロンは、実在しない機体なのにも関わらず、なかなかの作りこみ具合で素晴らしい。
実在しない飛行機の映画ってのは、20年くらい前の「ファイアフォックス」(クリント・イーストウッド主演の映画)以来だな~。
空中にいる時の機体は全てCGで描いているのだと思うが、タロンが空母に着艦するところなんてすごい本物っぽい挙動で目をみはる。
ただ、ステルス機なのに機体の後ろからバーナー炎が丸見えだったり、コックピット周りが現実離れしているのは、ペケ。
この辺りはディテールよりも分かりやすさ重視というところか。

エディはUFOっぽいかたちなので、UFOっぽい動きをしそうだが、意外や、普通に飛行機っぽく飛ぶ。
ただやっぱり、造形とかはあんまりマニア受けはしなさそう。

あとちょっとしたサプライズなのが、途中でロシアのSu-37ターミネーターと遭遇し、ドッグファイトをするところがある。
Su-37はSu-27フランカーの発展版だが、どっちにしてもこれが飛んでいたり、ましてや空戦をするという映像はまずない。
もちろん、残念なことにすべてCGなのだが。

以前に紹介した「ナイト・オブ・ザ・スカイ」は、空を飛ぶということに関するディテールを非常に重視して、コックピット内のパイロットの撮影に非常に気をつかっているが、この映画ではそこまでのディテールに対するこだわりはないのが残念。


ストーリー部分については、はっきりいうとダメである。

アクション映画にしては、前半部分の異常に間延びした展開が眠気を誘う。ユーモアがあるっぽく仕立てようとしているところも、脚本がダメすぎなのか、全く面白みがない。きっと俳優も「なんだこの脚本」と思いながらやってるんだろうなぁ。

しかし、映画の宣伝文句からすると、無人ステルス機を撃墜してハイ終わり、って感じを想像していたので、そういう意味では予想をうまく裏切ってくれた。とはいえ、それもわかってしまうと、単純で大味なストーリーラインしか残らず、全般にほめられる脚本とはとてもいえない。

前に見た「ナイト・オブ・ザ・スカイ」では現実の戦争に関係した表現などは少なかったが、それと比べると、対テロ戦争の名のもとに、他国への攻撃し放題など、アメリカ的正義をふりかざしたストーリーとなっており、その横暴ぶりには疑問符が付く。
この映画が製作されていたころは、イラク情勢の行く先がまだ分からず、タカ派勢力が幅を利かせていたのだろうが、2006年11月の中間選挙で大敗北を喫したブッシュの共和党は、それ以降、イラク問題、ひいては対テロ戦争についてはトーンダウンしているように見える。(北朝鮮に対してはいまだに強気であるが)
映画の世界も、そうした現実的な世相を反映するのは面白いところ。


ナイト・オブ・ザ・スカイ」のように飛行する映像を楽しむでもなく、ストーリーを楽しむでもないので、典型的なアメリカ的アクション娯楽作といえる。
まあ、面白くはあるのだけど、その背景にあるストーリーを意識すると、なんか手放しでは楽しめない、って感じの作品でした。

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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

麦の穂をゆらす風
(11/23「関連記事へのリンク」を追加)
11/19、「麦の穂をゆらす風」を観た。(渋谷シネ・アミューズ)

【麦の穂をゆらす風】
上映時間: 126分
製作: 2006年 アイルランド/イギリス/ドイツ/イタリア/スペイン
URL: http://www.muginoho.jp/
DVD: (Amazon.com)

1920年のアイルランド。そこでは、イギリスの圧政により、人々は苦しい生活を長いこと強いられていた。
そのアイルランド南部の町コークで、医師を目指すデミアンは、ロンドンの病院に勤めるために故郷を離れようとするが、駅で出会ったイギリス兵たちの横暴と、彼らに対して毅然として乗車を拒否した列車の運転手たちの態度を見て、デミアンは心を変え、祖国アイルランドの独立を目指して戦いに身を投じる。
兄テディとともに戦いを続けるデミアンたちは、様々な犠牲を払いながらもついにイギリス軍を町から追い出すことに成功するが、それはデミアンの納得のいかない条約に批准することによるものだった。
デミアンは、兄テディとはちがう立場に回ってしまう。そして...、という話。


僕たちにはあまりなじみのない、アイルランドという国。
名前はよく聞くが、どんな国でどんな人々が住んでいるのかは、その名前ほどには知られていないと思われる。
サッカーのワールドカップなどの報道では必ず、僕たちが一般に認識している『イギリス』という国ではチームが4つに分かれていて、それはイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドだ、などと言われる。
そしてやっかいなのが、北アイルランドとは別個にアイルランドという国があることだ。
このあたりで大体、「?」となってしまう。

世界地図を調べてみると、イギリスのある南北に細長い島(グレートブリテン島)の左横にある島がアイルランド島だが、この北東にへばりついたような形で存在しているのが北アイルランドで、その残りがアイルランド(共和国)だ。

なぜこんなようなことになっているのか?
その歴史をひもといていくと、この映画の背景につきあたる。

映画を観る前には多少なりとも、イギリスによるアイルランド支配の歴史は知っておいた方がよいと思う。
少なくとも、「IRA」という言葉を知らなかったり、南北のアイルランドがどのような関係にあって、なぜ分かれているのかを知らない場合には、この映画を見に行く前に、少しアイルランドの歴史について勉強しておいた方がよいかもしれない。
僕も、現代において言われていたIRAと、この映画の中での時代でのIRAが同じ組織であるかを言えるわけではないけれど、そうした点については押さえておいた方がよいだろう。
なお、現在ではIRAの武力闘争は下火になっている、と言われている。


映画では、ひとつの話の軸は、デミアンとテディ兄弟の間の葛藤という部分があるが、それに劣らず重要なのが、アイルランドの抵抗の歴史を生きた名もない人々の生き様だ。
よく、アイルランド人の気質として語られるのが、反骨、抵抗というキーワードだが、どうしてそうしたものがつちかわれてきたのかは、映画を観るだけではわからない。
やはりそういう点からしても、歴史についての簡単な知識は仕入れておいた方がよいと思う。


この映画の中では、支配と抵抗が負のスパイラルをなしているのを見て取ることができるが、簡単にはその解決策を見出すことはできない。
結局は、そうした問題をまずは認識することが解決の第一歩、というしかないのかもしれない。

[READ MORE...]

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

ヨコハマメリー
11/12、「ヨコハマメリー」を観た。(ギンレイシネマホール)

【ヨコハマメリー】
上映時間: 92分
製作: 2005年 日本
URL: http://www.yokohamamary.com/yokohamamary.com/
DVD: (Amazon.com)

横浜は伊勢佐木町で、町の風景のようになっていた「ハマのメリーさん」と呼ばれる人物がいた。
メリーさんは、白塗りのメイクに貴族のようなドレスを着て毎日、伊勢佐木町に立っていた。
そのメリーさんが1995年の冬、突如として姿を消した。
この映画は、メリーさんを知る人たちに取材し、「メリーさん」とは一体誰だったのか、また「横浜」とはなんだったのかを浮き彫りにしようとした、足かけ5年にもわたるドキュメンタリーである。

様々な人びとの証言から、メリーさんがどのように横浜に現れ、どのような生活をしていたかが語られる。
しかし、それでも、彼女は謎の存在で、伝説というのにあいふさわしい存在だった。

そうした取材の中で、戦後まだ焼け野原から立ち上がろうとしていた横浜の様子や、米兵のために町中が英語で飾られた横浜の町が映し出され、まったく、今の横浜とはちがった場所だったことを思いしらされる。
シャンソン歌手の元次郎さんも、メリーさんがいなくなった1995年ごろから町が全く別のものになったという。
メリーさんは、戦後の横浜の町そのものであり、横浜から「戦後」が消えていくとともに、メリーさんも横浜から消えたのではないだろうか。

監督は、決して、「メリーさん」の映画を撮ろうとしたのではないという。「メリーさん」を通して「横浜の町」というものがどんな存在だったのかを撮りたかったのだという。
それはこれ以上ない、というくらいに成功していると思う。

そしてドキュメンタリーではあるが、本当に最後のクライマックスにはおどろかされる。
こんなサプライズを用意して待っているとは。
人間の一生というものについて、深く考えさせられる、感慨深い映画だった。

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

トンマッコルへようこそ
最近、公私とも忙しくてほぼ2週間ぶりの更新。

11/12、「トンマッコルへようこそ」を観た。(新宿シネマスクエアとうきゅう)

【トンマッコルへようこそ】
上映時間: 132分
製作: 2005年 韓国
URL: http://www.youkoso-movie.jp/
DVD: (Amazon.com)

1950年代、朝鮮戦争も末期、朝鮮半島の前線付近の山奥が舞台。
戦争を知らない人たちの住む山奥の村トンマッコルに、連合国の米兵、南の韓国兵、北の人民兵が迷い込む。
村人たちは、外の世界の出来事を知らず、笑顔で奇妙な『お客さん』たちを招き入れる。
しかし、兵隊たち同士のにらみあいの中で、手榴弾のピンが引き抜かれてしまい、村の1年分の食糧を貯めた食糧庫が吹き飛んでしまう。
しかたなく、兵隊たちは野良仕事を手伝い、食糧を貯めることに。
そんな中で、兵隊たちはいつの間にか、いがみあい憎しみあうことを忘れ、少しずつ打ち溶け合っていく。
しかし、....。 という感じの話。

戦争を知らない人たち、という存在はいかにもおとぎ話チック。
冒頭の少々生々しい戦闘の場面などからどうやってそこにつながるのか。
この映画は、リアル感とファンタジーが微妙な融合をすることでそれを無理なく観客に受け入れさせようとしている。
ファンタジー感あふれる映像表現を使うことで、この世であるような、それでもどこかにそんな場所があるような感じをうまく出している。

この映画の中で対照的なのは、いつもピリピリしている兵隊たちと、笑顔を絶やさない村人たちの表情。
村人たちの存在は非常にファンタジックで、兵隊たちは現実の側面を体現しているが、村人たちに接していくうちに、兵隊たちが笑顔を取り戻していく過程を描いている。


もっと現代を描いた映画でも「シュリ」や「JSA」のように南北の分断を嘆いた作品は多い。
「トンマッコル」はそこからさらに踏み込んで、いがみあい、憎しみあうことを忘れれば、自然とすべての人たちが融和し、笑顔で暮らせるんだ、ということを言おうとしている。

本当にそういうことが実現できればすばらしいと思う。
「現実はそんなに簡単じゃないよ」というのはもっともだけれど、そうした「夢」を心にもっているから、現実にうちひしがれずにいられる、というのもあると思う。

ファンタジーだからといって簡単に否定してほしくない。
そんな村がどこかにあると、誰もが心の奥で信じたがっているのかもしれないのだから。

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画



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